ダチョウ

ダチョウ

ダチョウのプロフィール

和名:ダチョウ

学名:Struthio camelus

目:ダチョウ目

科:ダチョウ科

体長:約2~2.5m

分布:アフリカの中南部

環境:草原

最近は、国内のさまざまな場所でダチョウの牧場がつくられています。ダチョウの肉はヘルシーだということで、最近注目されているため、ダチョウの牧場が増えてきたのです。空を飛ぶことができないダチョウは、鳥類最大の動物であると同時に200万年以上前から地球上にいる動物なのです。

ダチョウの生態について

ダチョウの出現時期

鳥類最大のダチョウは、200~300万年前の第三紀末に地球上にあらわれました。第三紀という時期は、大きく分けて2種類なのですが、ダチョウをはじめとする鳥類や大型の猛獣は第三紀の後半から現れています。そのため、ダチョウは鳥類の中でももっとも原始的な姿をしています。

ダチョウの形体的特長

ダチョウは、空を飛ぶことができない鳥です。体の大きさに比べて羽が小さいために、飛ぶことができません。頭は小さく首が長い鳥ですね。首部分には毛がないようにも見えますが、実際には産毛のような短い毛が少しはえています。体はずんぐりと大きく、足が長いのも特徴です。空を飛ぶことができないダチョウは、この足を生かして走るのですが、最高速度は時速60~70キロと自動車と同じくらいの速さです。

ダチョウの羽根の色は、オスとメスで異なります。オスは黒い色をしていて、羽根の先と尻尾部分が白色です。メスのダチョウは、全体的に茶色っぽい色をしています。そして、ダチョウが他の鳥類ともっとも違う特徴が、足の指です。ダチョウ以外の鳥類は足の指は3つに分かれています。しかし、原始的な鳥であるダチョウの足の指は2本なのです。

ダチョウの生態的特長

ダチョウは空を飛ぶことができない鳥ですが、足の速い鳥です。どのくらいの速さかというと、サラブレッドと変わらないスピードを出すことができます。持久力を考えると、ダチョウの方が速いといえるでしょう。ダチョウは、とても臆病な動物で繁殖期以外はとてもおとなしい動物です。人に攻撃することもありませんし、あまり鳴くこともありません。ですが、臆病なのに好奇心は強く、特に光り物が大好きです。

ダチョウの餌と捕食方法

野生のダチョウは、草原の草を食べ、時々木の実も食べています。基本は草食動物であるダチョウですが、若いダチョウは時々昆虫も食べることで知られています。

ダチョウの繁殖方法

ダチョウは一夫多妻制で1頭のオスに対し2~3頭のメスで1つのグループになっています。繁殖時期は夏で、1回に15~20個、年に40個近くの卵を産みます。ダチョウは、1つのグループで1つの巣に卵を産み、まとめてあたためます。卵をあたためるのは、そのグループで一番強いメスです。

ダチョウの飼い方

ダチョウはとても大きな動物ですが、広い敷地さえあれば飼育は可能です。最低でも30坪近くのダチョウスペースが必要になるので、個人でダチョウを飼うとしたら、かなりの敷地が必要です。そして、ダチョウが逃げ出してしまわないように、ダチョウよりも大きな柵で囲いましょう。ダチョウはキック力が強いので、丈夫な柵にしてくださいね。もし、ダチョウが逃げてしまったら、捕まえるのは困難です。ダチョウのエサは、最近は簡単に手に入るようになりました。ダチョウに必要な栄養分は、タンパク質、繊維、脂質が主ですが、これらがバランスよいものを選びましょう。飼育用のエサだけでなく、ダチョウを飼育している場所に牧草があると、一層よいです。また、ダチョウの寿命は50年近くあり、他の鳥類よりも長いということも忘れないで下さい。あなたが成人してからダチョウを飼い始めると、将来世話をするのが大変になってしまいます。野良ダチョウにするわけにはいきませんから、家族ともよく相談しましょう。

ダチョウの生息地域と見られる場所

野生のダチョウを見たいと思ったら、アフリカの中南部の草原に見に行く必要があります。ダチョウは、基本的におとなしい動物ですから見ている限りはかみつかれることもありません。ただ、ダチョウを見るために、アフリカまで行くのは大変ですよね。最近では食用として、ダチョウが飼育されている場所も増えてきました。全国各地にダチョウを飼育している牧場も数多くあるので、そこに見に行くといいかもしれませんね。