アロワナ

アロワナ

アロワナのプロフィール

和名:アロワナ

学名:Osteoglossinae

目:アロワナ目

科:アロワナ科

体長:60cm~100cm

分布:南アメリカ、オーストラリアおよび東南アジア

環境:淡水

綺麗な色に大きな鱗と口。非常にインパクトのあるアロワナの姿は一度見たら忘れられませんね。飼育可能な熱帯魚としても知られていますが、アロワナは昔から姿を変えていない古代魚――生きている化石ということを知っていましたか?

アロワナの生態について

アロワナの出現時期

現在親しまれているアロワナのなかで最も昔に地球上に出現したアロワナはアジアアロワナと呼ばれる種類のアロワナです。このアロワナは、1億年ほどその姿、形態を変えていないといわれています。ですから、出現時期は約1億年前になりますので、このアロワナが地球に出現したのは、恐竜が栄えていた白亜紀だということが予測されます。因みに、よく販売されているシルバーアロワナは約5000年前に出現した、アロワナの中ではわりと新しい種類になります。

アロワナの形態的特長

古代魚であるアロワナの形態的な特徴として挙げられる部分は、やはり大きさでしょうか?口にしても、鱗にしても、基本的にアロワナは大きな体をしているため、その他の部位も大きい傾向にあります。また、アロワナはその種、個体によって、鱗の色に違いがあり、それによってアロワナは人間によって非常に観賞価値の高い熱帯魚として親しまれています。

アロワナの生態的特長

現代においてアロワナが生息する場所として知られているのは、南アメリカのアマゾン川です。アマゾン川といえば、ピラニアやワニといった獰猛な生き物が多く生息する場所です。そんな中に生きるアロワナは、外敵から身を守るために、水上へと飛び出すほどのジャンプをします。このアロワナの行動はとても特徴的であり、注目すべき部分です。因みに、観賞魚として飼育している個体でもジャンプとして水槽から飛び出すことがあるので、飼育している方などはご注意ください。

アロワナの餌と捕食方法

巨大な体を持つアロワナ。彼らの餌となるのは、プランクトンなどではなく、小魚やエビ、虫などです。ですから、アロワナは肉食の魚となります。写真などで見ていると、非常に温厚そうなアロワナですが、実際のところはなかなか獰猛な性質です。餌に狙いを定めて、バクリと大きな口で食べてしまいます。その姿を間近で見ると、とても印象的で迫力があります。

アロワナの繁殖方法

古代魚であることは兎も角として、アロワナはとても熱帯魚としては変わった繁殖方法をとるアロワナです。なんと、アロワナは恋をするのです。もちろん、人間のような恋をするわけではありませんが、オスメスの個体同士の相性が良くないと、繁殖をしないのです。そのため、飼育下での繁殖は非常に難しく、個人でアロワナを繁殖させるのは相当の設備と運が必要となるでしょう。

また、アロワナは繁殖後に子育てを行うこともとても特徴的です。子育てをするのは、オスです。どうやって子育てをするかといえば、なんと口の中に卵もしくは、稚魚を入れて子育てをするのです。こうすることによって、アロワナの稚魚たちは大きくなっていきます。しかし、これも飼育環境化では難しく、オスが食べてしまうということもありうるそうです。ですが、日本でアロワナの繁殖に成功している方もいます。

アロワナの飼い方

熱帯魚、観賞魚としてもよく知られているアロワナ。もちろん、飼育は可能です。シルバーアロワナにおいては、稚魚の状態だと値段も比較的に安価で販売されています。もちろん、インテリアの一部分としてアロワナの購入を考えているのであれば、体色によって色々な種類のいるアジアアロワナがオススメです。環境さえ整えてあげて、さらに混泳などをさけてあげることができれば、アロワナはそれほど飼育の難しい熱帯魚ではありません。しかし、アロワナを飼育する上で注意して欲しい点は、大きさです。稚魚の時は小さいのですが、アロワナはすぐに大きくなります。100cmになるまでには時間はかかりますが、40~60cm程度ならば半年前後でなる個体もいます。ですので、大型の水槽を置ける場所がある家庭以外では、あまり飼育はおすすめできません。

アロワナの生息地域と見られる場所

ペットショップや水族館でも見ることができるアロワナですが、やはり一番アロワナを楽しむには、自宅で飼育するのが一番でしょう。また、アロワナは南アメリカでは釣りを楽しむこともできます。さらに、シンガポールでは、養殖を行っており、その様子を見ることもできます。古代魚であるアロワナですが、現在ではどちらかというと、熱帯魚として馴染み深い魚と見られることの方が多いようです。

アロワナの種類

アロワナとして認識されているアロワナ目に属する熱帯魚は、5つの種類が確認されています。そのうちのメジャーな3種類をご紹介します。

アジアアロワナ

現在、アロワナの代名詞となっているのがこのアロワナです。野生種は乱獲などによって個体数が減り、絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約の元、輸入などの取引が制限されている種類であります。ですが、シンガポールなどで養殖によって販売されているアロワナはその限りではなく、日本へも輸入されています。

シルバーアロワナ

元祖アロワナの代名詞といえる熱帯魚です。シルバーアロワナの稚魚は安価で販売されており、簡単に手に入れることができます。また、南アメリカでは食用にされており、それなりに美味しいとのことです。しかし、日本でアロワナを食べるとなると、若干可愛そうなので、やめた方が良いかと思います。

ブラックアロワナ

アジアアロワナ、シルバーアロワナと比べて、あまり目立たないブラックアロワナです。しかし、知る人ぞ知るアロワナともいえます。ブラックアロワナは、どちらかというと神経質な気質の個体が多く、また稚魚の時期の水温変化、水質変化には弱いので、アロワナの飼育に馴れていない方は、成熟した個体を購入するか、購入を断念するのが無難でしょう。