ラブカ

ラブカ

ラブカのプロフィール

和名:ラブカ

学名:Chlamydoselachus anguineus

目:カグラザメ目

科:ラブカ科

体長:110〜150cm

分布:太平洋、大西洋、インド洋

環境:深海

ラブカ――といってもカラオケの機材のことではありませんよ?ラブカと聞くとカラオケの機材を思い浮かべますが、そのラブカではありません。この項でご紹介するのは、大昔からその姿を変えずに現代まで生きる生きた化石のラブカです。

ラブカの生態について

ラブカの出現時期

サメを生きた化石と呼ぶことは多いですが、実際に生きた化石と呼ばれるほど長い時間の間その種を存続させてきたサメは、ラブカぐらいです。ラブカは、3億5000万年前にも生きていたといわれている非常に歴史の長い生きた化石です。しかし、その説はラブカに似た化石が発見されているからであって、実際にラブカそのものの化石が見つかっているのは、8000万年前から5000万年前にかけての地層からです。しかし、どちらにしてもラブカは大昔から生きている生きた化石だということには変わりありません。

ラブカの形態的特長

サメの仲間において、ラブカは原始的な形態をした種類といえます。まず、ジンベイザメやホホジロザメは、鼻先が尖っており、口は少し後ろ側にあります。が、ラブカの場合には、先端に口があるために先端が丸みを帯びています。これは、他のサメにはない体形の形です。

因みに、体形は一般的にウナギ型だといわれています。ですので、ラブカを見たときにはサメの仲間とは直感的に思えないかもしれません。

ラブカの生態的特長

深海に生息しているラブカなのですが、深海に生息しているためか、その生態についてあまり研究が進んでいません。時折、サクラエビ漁などの網にかかることはあったのですが、ラブカはお世辞にも外見の良い魚とはいえないため、縁起の悪い魚として漁師さん達はラブカがかかってもすぐに捨てていたそうです。そのため、研究材料も手に入らず、ラブカの研究はそれほど進んでいないため、生態についてはそれほど知られていません。しかし、ラブカのおもしろい特徴としては、100cm以上の巨体を持ちながら脳が小さいという点です。

ラブカの餌と捕食方法

深海においてラブカは、魚などよりもイカやタコなどを主食としています。ラブカはとても大きな口をしており、歯が三叉になっているという点も非常に特徴的な部分といえます。この三叉になった歯は鋭く尖っており、一度噛み付いたら中々離れません。

また、深海に生息しているため、人間が滅多に出会うことがないため、それほど恐ろしいサメというイメージはありませんが、網にかかって引き上げたときに器用に尾の部分を使って人間に噛み付いてくることもあり、外見は若干サメに似ていなくとも、性質は十二分にサメです。

ラブカの繁殖方法

魚類は一般的に卵生――卵で生まれてくるものですが、ラブカの場合にはラブカからラブカの稚魚が生まれてきます。ですが、ラブカは魚です。では、なぜラブカは卵を産まないのでしょうか?その答えとしては、ラブカが卵胎生だからといえます。卵胎生とは、卵を体内で孵化させて、それから体外へと子供を出すことをいいます。基本的には、他の魚類と同じく卵を産んではいるのですが、卵が孵化する場所が体外ではなく体内なので、他の魚類とは一風変わった生態をいえます。因みに、ラブカが一度に産む稚魚の数は6〜12尾です。

ラブカの生息地域と見られる場所

滅多に生きているラブカを見ることはできません。ラブカ辞退は縁起の悪い顔をしていますが、偶然にも見ることができた方は幸運だったといえます。何度もいうようですが、ラブカは深海魚なので滅多に海上に上がってくることはありません。また、ラブカを食べるために捕獲することもほとんどありません。さらに、研究のために捕獲することもほとんどありません。ただ、稀に海上にあがってきたときにラブカではない別の魚を捕獲しようとした網にかかることがあるだけなのです。

また、水族館などで飼育するのはとても困難なことのため、飼育は試みられていません。しかし、水族館や博物館などによっては、ラブカの化石や模型、剥製などを展示している場所もあるので、写真でしかラブカを見られないということはありません。

ラブカの仲間

深海に生息する大体のサメはカグラザメ目に属しています。ラブカ科の他にはカグラザメ科がありますが、それ以外にはありません。また、ラブカ科にはラブカ一種しかおらず、カグラザメ科の場合には4種が確認されています。ラブカ科にしても、カグラザメ科にしても、深海に生息しているため、あまりその生態については知られていません。もしかすると、ラブカ以外にも「生きた化石」がいるかもしれませんね。