ウミユリ

ウミユリ

ウミユリのプロフィール

和名:ウミユリ

学名:Crinoid

目:ウミユリ目

科:ウミユリ科

体長:35〜50cm

分布:各国の海

環境:深海

植物であるユリの名前がついているので、植物の一種なのかな?と直感的に想像しますが、ウミユリはユリという名前はついているものの、植物ではなく、ヒトデやウニの仲間に当たる棘皮動物と呼ばれる生き物です。あまり話題に上がることのないウミユリですが、生きた化石としてはよく知られている生き物でもあります。

ウミユリの生態について

ウミユリの出現時期

主にウミユリの化石が見つかるのは2億5000万年前の地層からで、とても歴史の深い生き物であることが分かります。時折、中生代より前の5億年以上前の地層から見つかることもありますが、真偽のほどは確かではありません。しかし、どちらにしてもウミユリがこの地球に存在した期間はとても長いことが分かります。また、ウミユリは生息数が多かったらしく、化石も多く見つかっています。

ウミユリの形体的特長

何よりもウミユリで目のつく点は、動物というよりは、植物のように見えるその外見です。根、茎といった植物に見られるような部位があり、さらにウミユリは花びらのような腕も持っています。ウニやヒトデの仲間に当たる棘皮動物というよりは、海藻に近い種類もありますが、ウミユリは岩に張り付いたりして波に攫われないようにしたり、移動したりすることができる列記とした動物なのです。また、ウミユリの体色は色鮮やかだといわれています。

化石は生き物の形がそのまま残っていることが多いのですが、ウミユリだけは綺麗にウミユリが形を崩さず残っていることは少ないことが多いです。というのも、ウミユリの「茎」と呼ばれる部分が非常にもろく、その「茎」の部分が紛失していることが多いといわれています。しかし、深海でもウミユリが生きているため、その全貌は、資料やその他写真などで確認することができます。

ウミユリの生態的特長

植物のような姿をしているので、一度決めた場所からを移動しない、移動できないと思ってしまうウミユリですが、幼生から成長して成体になるまでの間は、自由に海の中を動き回ることができます。また、滅多に動くことはしないのですが、成体になっても自らの意志で動くことがあります。ですが、基本的にはその場から動かずに、捕食などを行うようです。

ウミユリの餌と捕食方法

根と呼ばれる部位を持つウミユリですが、植物のように根から栄養を補給してその生命を維持しているわけではありません。ウミユリは、花びらのような腕を器用に使って小さな生物を捕まえて自分の糧としています。この、他の生物を捕らえて生命の糧としているという点を考えると、とてもウミユリは動物的な生き物としてみることができます。

ウミユリの生息地域と見られる場所

他の生きた化石にもいえることではありますが、ウミユリは水の澄んだ場所に生息しています。そのため、あまり水質の変化のない深海に生息しています。そのため、ウミユリを肉眼で観察するのは、非常に難しいでしょう。古代においては、浅瀬でもウミユリは生息し、その生息数は相当のものだったといわれていますが、現在では生息地が限られてしまっていることもあり、ウミユリの数は多くはありません。

生きているウミユリを見ることはとても困難なことではありますが、生きていないウミユリであればさほど難しいことではありません。ウミユリは古代においてかなりの生息数を保持していたこともあり、日本各地でも数多くの化石が発見されており、博物館や水族館でウミユリの化石が展示されていることも、それほど珍しくはありません。また、値は張りますがが、個人でウミユリの化石を持つことも難しくはありません。

ウミユリの仲間

海にいるユリに似た生き物ということでウミユリと名づけられたウミユリ。実際のところ、ウミユリとして知られているウミユリは、花のような形をしていますが、その他のウミユリと名前のつくウミユリの仲間はどちらかといえば、ユリという名前を連想させるような形態をしたものはあまり多くはありません。ですが、ウミユリの共通点としては、植物と形態が似ているということがいえます。