タカアシガニ

タカアシガニ

タカアシガニのプロフィール

和名:タカアシガニ

学名:Macrocheira kaempferi Temminck

目:エビ目(十脚目)

科:クモガニ科

体長:150cm〜300cm

分布:日本近海

環境:深海

長い手足を持つ巨大なカニ――タカアシガニ。静岡などにおいては民宿などにおいて料理、定食として販売されるなどしている日本人にとって馴染み深いカニでもあるタカアシガニですが、実はその歴史は古く、長い間その形態を変えずに生きる「生きた化石」なのです。

タカアシガニの生態について

タカアシガニの出現時期

1200万年程前にタカアシガニとは少し形態の違うタカアシガニの祖先ともいうべき種が出現したといわれています。それから数万年後に、タカアシガニが出現したと思われます。仮説ではありますが、タカアシガニは、恐竜が絶滅したあとの第三紀出現し、現在までその姿を変えずに生息したといわれています。

タカアシガニの形態的特長

最もタカアシガニの形態において目に付くのは、その大きさです。現代に生息する節足動物の中でもその大きさは最大であり、大きなオスの個体ともなると足を広げた場合には3mにもなる巨大なかにです。その他の特徴としては、成熟していない個体は甲羅に毛やトゲがあり、成熟するとトゲや毛がなくなるという特徴があります。もし、タカアシガニを見ることがあったら、トゲや毛の数に注目してみると面白いと思います。

タカアシガニの生態的特長

世界最大の節足動物であるタカアシガニなのですから、特徴的な生態を持っていると想像してしまいますが、それほどタカアシガニは面白い生態を持っているわけではありません。野生環境下ではあまり生態に関して研究されていないようですが、飼育環境下でもそれほど珍しい生態を持っているとは報じられていません。

タカアシガニの餌と捕食方法

大量の餌を必要としそうなタカアシガニですが、それほど大量の餌を必要とするわけではありません。元々タカアシガニは深海に住むカニなので、餌にありつけないことも多いためか、動物質の餌を中心とした雑食性です。ですが、それは個体によって違うようです。タカアシガニの個体によっては、何でも良く食べる個体と、グルメで好き嫌いをする個体もいるそうです。

タカアシガニの捕食方法は、その長い手を器用に使って餌を掴み食べます。その姿は注目してみると若干情けない感じがして可愛く見えます。

タカアシガニの繁殖方法

繁殖を行う時期は春と秋の2つの説がありますが、春説の方が有力のようです。通常は水深200m近い場所で生活しているタカアシガニですが、繁殖時期になると深海から水深50mほどの場所へやってきます。そして、メスはおよそ0.8mmの卵を85〜135万粒を抱いて3ヶ月ほどの間、卵が孵るのをひたすらに待ち続けます。因みに、0.8mmの卵から生まれたタカアシガニが、裕に100cmを超える大きさになるまでの成長過程については未だに解明されていません。

タカアシガニの生息地域と見られる場所

生きている化石であるタカアシガニではありますが、このタカアシガニは食べることのできる生きた化石でもあります。そして、タカアシガニは、日本で食べることのできるカニでもあるのです。水深200mにもなる場所に生息しているタカアシガニは、底引き網を使って捕獲されます。このタカアシガニ漁がさかんに行われている漁場は駿河湾になり、新鮮なタカアシガニを食べることもできます。ですが、タカアシガニの繁殖時期にあたる春時期にはタカアシガニの漁は禁止されており、食べることはできません。ですので、タカアシガニを食べたい場合には、春はねらい目ではありません。

世界で最も大きなタカアシガニではありますが、大きいからといって味も美味しいというわけではありません。タカアシガニは、一般的に大味と言われており、料理に向かないといわれはしないものの、毛ガニやタラバガニのような美味しさはないでしょう。ですが一度生きた化石、タカアシガニの味に触れてみるのも良い経験かと思います。因みに、飼育しているタカアシガニに出会える主な場所としては、大阪の海遊館、神奈川の新江ノ島水族館などがあげられます。

タカアシガニの仲間

タカアシガニの仲間には、美味しいカニとして有名なズワイガニがあります。タカアシガニとズワイガニは、両方共にクモガニ科に属しています。しかし、何度も言うようですが、だからといってタカアシガニが、ズワイガニと同じ味がするかといえば「否」です。ですから、「カニ食いたい!」と思うのでしたら、クモガニ科ならばズワイガニ、クリガニ科なら毛ガニ、タラバガニ科ならばタラバガニを食べることをオススメします。